
オレが出会い系サイトを利用するようになったのは、妻との別居がきっかけだった。
なにが原因というわけではないのだが、毎日ケンカばかりしていて、このままではお互い深刻に憎しみあってしまうと判断し、妻は子供を連れて近くの実家で生活することを選んだ。
そしてオレは、自由を手に入れてしまったのだ(笑)
別居前のオレは、浮気はしていなかった。
女房とうまくいかなくなったのも、他の女に気持ちが移ったとかではなく、ただひたすら、同じ相手とずっと一緒にいるということに耐えられなくて、お互いに不機嫌な時は、その感情をダイレクトに相手にぶつけてしまい、その都度大喧嘩に発展させていた。
それが、別居してからは、週に一度程度顔を合わせるだけなので気が楽になった。
自由になったが、反面、寂しさも抱えるようになった。
そんな経緯から本当に自然に、出会い系サイトを利用するようになったのだ。
自分が住んでいる日立市とは、離れた水戸市でデートしたり、メールでやりとりして、恋人気分を味わったり、最初はそんな他愛もないことがおもしろかったが、オレは次第に、折角出会い系サイトを利用するのだから、普通の相手とは味わえない、刺激的なセックスをしたいと思うようになってきた。
そう、妻とは絶対にできないような、刺激のある、オレの願望を満たしてくれるようなセックスだ。
オレは正直、後ろの穴の方でするのにすごく興味があって、何度も妻に、やらせてほしいと頼んだことがあった。
しかし、妻は
「怖いし、汚いから絶対にいやだ」
と言って、指を入れる程度しかさせてくれなかった。
オレは一度、自分のアソコで後ろの穴を味わってみたかったんだ。
どんなにキツいのかな、とか、入っていく感じが前とどう違うのかとか、中坊みたいに興味深々だった。
出会い系サイトで、性癖の合った相手を見つけるにはどうすればいいのか、オレは真剣に考えた。
やはり、メールで地道に口説いてお食事から始めるような相手には、なかなか「うしろでやらせてほしい」とは言い出しにくい。
食事を奢ったりして、そこそこコストもかかる。
掲示板でダイレクトに、ア○ルファックのパートナーを募集するのも抵抗感があった。
簡単に言えば、ガバガバな後ろの穴だったら意味ないじゃん、って思ったからだ。
あくまでオレは、キツキツなところを責めてみたくて、はじめからそっちの性癖で、対応もバッチリ、求められることに慣れていて、さあどうぞ、ってされてもそれはまた萎える。
そこでオレは、とりあえず、人妻の愛人を募集することにした。
人妻なら、男を受け入れることに慣れていて、出会い系サイトを利用するくらいだから刺激に飢えている。
パートで働いているような人妻とたまに会って、金を払うから自分と寝て欲しい。
そんな風に募集をかけた。
オレのこの、カジュアルな募集が功を奏し、何人かとメール交換ができるようになった。
3人くらいと、金を払って寝て、後ろに手をのばしてみて、将来的にやらせてくれそうかどうか、見計らってみて、一人の人妻を愛人にした。
初めて自分のアソコを、後ろに入れた時の達成感は、忘れられない。
今もその人妻と会っていて、だんだんに濃密なプレイを愉しんでいる。
不特定多数の相手とやるのもいいが、一人の愛人と濃密に愉しむのも、出会い系の醍醐味だとオレは思う。